かつらの疑問あれこれ
セミオーダーのかつらが不自然なのですが…
Q:以前他社で、セミオーダーのかつらを作ったのですがも、頭にフィットしていないし家族に不自然で不評です。どこに問題があるのでしょうか?
A:セミオーダーかつら又はイージーオーダーかつらとは、既製品のカツラみたいなものです。
セミオーダーかつらをご注文されたときは、大抵が、お客様の頭の地毛の薄い部分の横幅と縦幅寸法を計って数パターンの出来合いのの湾曲に合った形で作製するかつらなのです。
このような中途半端な製造では、お客様のご希望する自然なかつらを期待するだけ無駄です。
なぜならば、一人一人お客様の頭の湾曲・薄い部分の微妙な形・地毛の髪質・白髪の%等々違うのです。
そのことを加味して、一人一人の頭の上で型どりをして、ヘアースタイル・毛量等々を決めていかないと、お客様の似合ったかつらは出来ないのです。
しかし、お客様の顔にあった自然なかつらを作製するためには、ただ単にお客様の頭の上で型どりをすればいいのではないのです。
大抵の技術者(理容師・美容師)は、かつらの製造方法を全て知らないし出来ないため、ただ単にお客様の地毛の薄い部分を型どりをしているだけなのです。
型どりの仕方で、お客様に似合うカツラ又は不自然なカツラか70%決まります。
残りの30%は、工場で指示通り作製できるか、出来上がって来たカツラをどのようなカットをするかで決まります。
このような完成度の高いかつらを作製するには、ただ単に長年カツラ販売を携わっているだけでは無理なのです。
有る意味で、かつらは一つ一つが芸術作品なのです。優れた感性とセンスがなければ無理なのです。
そのような技術とセンスを持っている技術者は非常に少ないのが現実です。
お客様に似合う自然なかつらで、かつらの耐用年数が長持ちして、簡単に取り外しができて衛生的で、経済的に安いかつら作りは本当に難しく奥が深いモノなのです。私どもは日々研究開発に邁進しています。